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映画 『悼む人』 オリジナル・サウンドトラック

Music From The Motion Picture  “The Mourner”

No.: DDCG-12963 / STTM-1001

SPACE SHOWER NETWORKS INC.

SOTTO

2015年2月14日公開の映画『悼む人』(原作:天童荒太/監督:堤幸彦)のオリジナル・サウンドトラック。映画の持つ密やかで濃密な空気に寄り添うように、ピアノと弦楽オーケストラを主体に生み出された静謐かつドラマチックなインストゥルメンタルミュージック。

01 悼む人 テーマ(opening)

02 家族を結ぶ糸

03 今治の海(piano and strings)

04 想いの深さ

05 悼む人 テーマ(piano melody)

06 道を行く静人と倖世

07 覚えていてください

08 蒔野と巡子

09 静人のノート

10 倖世の記憶

11 朔也と倖世(piano and strings)

12 朔也の執着

13 蒔野の彷徨

14 蒔野、土の中に

15 朔也と倖世(strings)

16 朔也と倖世(cello solo)

17 静人、朔也を悼む

18 生きていたら残れない

19 重なる二人

20 倖世、悼む

21 悼む人 テーマ(cello and piano)

22 今治の海(choral)

23 悼む人 テーマ(ending)

24 今治の海(piano solo)

CDライナーノーツ 「ピアニーノにまつわる2、3の事柄。」 より (一部抜粋)

2014年の春が終わる頃から『悼む人』の音楽作りに没頭していた僕は脱稿した30曲ほどのスコアとピアノ譜を抱えて夏の暑い日に秩父へと向かう電車の中 にいた。ピアノのレコーディングを行った"秩父ミューズパーク音楽堂"の壁は一部が石で出来ていて、そのことが木のぬくもりだけでは無いどこか硬質な響き を伴ってその広い空間に音を充満させる。今回の録音では通常のグランドピアノだけではなくピアニーノという小さなピアノも使用した。このピアノは独特なピ アノで、鍵盤も3オクターブと少ししかない。音色もトイピアノのような金属的な音では無く、どちらかというとハープのようなノーブルな音。(楽器の置かれ た工房で)楽器と対面するなりその佇まいに惹かれる。音楽を作る者にとって楽器との出会いは単にその音色の選択肢が増えるということだけにはとどまらな い。そこに何か偶然やハプニング、一言で言えば「物語」があると、とたんに触発され急に音楽が動き出すことがあるのだ。秩父のホールでは通常のグランドピ アノそしてピアニーノ、それぞれ弾き分けたり織り交ぜながら収録していった。

文:中島ノブユキ

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