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菊地成孔さんのアルバム制作続報。

菊地成孔 / ぺぺトルメントアスカラールのアルバム制作に携わらせていただいています。
制作続行中です。今作でも作曲楽曲提供とアレンジを担当させていただいております。



さてさてベイシックなレコーディングは8月上旬に行っていました。ところがところが作曲と編曲の締め切り前に(すなわち録音セッションの直前に!)ちょっとしたスランプに陥ってしまいまして悶絶の日々が続いておりました。録音スケジュールを延ばすわけにはいきません。なんせ菊地さんのこのバンドは総勢10数人の大編成なのです。スケジュールをもう一度合わせるというのはもう不可能なのです。

スランプとはいっても別に激情的に「グワーッッッッ!!!」とかいいながら髪の毛をかきむしったりするわけではないので傍目には全く変わらないように見えます。むしろ本当に床なんかを「わぁぁぁぁぁーーーーー!!!ドワーーーー!!!」とかいいながら転げ回ったりヒゲも伸ばし放題、鼻毛が鼻の穴から1センチほど出ていようが全くお構いなし、なんていう方がよっぽどそれらしいんですけれども、なかなかそんな崇高な行為は出来ません。

人に知られることなく苦悩すること1、2週間。突如シャンパンの栓が抜かれて細かな断片とある質量を伴った音の固まりが溢れるかのように脳みそが回転し始めまして気狂いのように曲を書きまくります。うなされるようにペンが走り始めまして最終的には200数十小節超えのオリジナル曲、さらにトランス的オリジナル楽曲一曲、同時進行で進めていたアレンジ編曲物が4、5曲出来てしまいました。やったー、完成!! 

...というのを本当は完成した直後にブログに書きたかったのですが書き終わった瞬間にスタジオ直行の日々で全く書けなかった、というのがここ一ヶ月ほどこちらのブログを留守にしていた真相なのです。

スランプというのは徐々に脱出してゆくのではないのだなということが今回よく分かりました。本当に一気に霧が晴れてしまうかのようになるのですね。山の向こうまで見渡せるような多幸感と共に。




菊地さんが先週末風邪でダウンしているとの報を受けまして心配していたのですがその後復帰され復帰したとたんにまた怒濤の仕事モードに突入しているとのことで、これはこれでまた心配になってしまいます。先日もスタジオでお会いしましたら、朝から5本取材を受けてそれから講義してそれからスタジオ入りというすさまじさ。菊地さんの日記はこちらです。


posted by nn :